メンバーの声、ちゃんと聴けていますか? 〜聴くを妨げる三つの思い込み〜 

ドリームフェイスの村上です。

弊社では、退職前カウンセリングを始め、転機におけるキャリアカウンセリングや、管理職への面談指導などを行なっており、「聴く」ことにこだわってサービス提供を行なっております。

今後はこのコラムを通じて、クライアント様へのサービス提供の中で見えたよくあるマネジメント課題やその解決方法について、特にマネジメントをされている方に役に立つ情報をお届けしていきたいと思っています。

最初となるテーマは、

「メンバーの声、ちゃんと聴けていますか?」 です。

これから、新年度が始まるにあたって、新たにマネジメント職に就任されたり、新メンバーを組織に迎える入れることが増えてくると思います。

そんなときに、相手を知る手段として「聴く」ことは特に大切ですが、多くの退職者の声を聴いているとメンバーの声をちゃんと聴けているマネージャーは意外と少ないのだなと感じます。

マネージャーとメンバーとの間にある「聴く」ことに関するギャップ。

そこには、「聴くを妨げる三つの思い込み」があるのではないかと思います。

思い込みその一:自分は聴けていると思っている

退職前カウンセリングで、メンバーの方の声を聴くと、「聴いてもらえなかった」という声が多いことに驚きます。

そのことについてマネージャー層の方に確認すると、「自分はメンバーの声をちゃんと聞いていたはずなのですが、、、」という答えが返ってきます。

自分はメンバー想いで、マネジメントが得意だと思っているマネージャーさんほど、聴いてもらえなかったという不満が聴こえてくるところを見ると、「聞いてるつもりで聴けていない」という実態が見えてきます。

このギャップの中に見えることは、相手目線に立って聴くことがいかに難しいか、ということ。

メンバーの方が、「聴いてもらえて本当によかった」と感じるだけの聴き方をしないと、本音が話せずに不満が溜まることが多いようです。

また、聴いた後のアクションも大切で、聴いたことをどう扱ってくれたのかについてメンバーは動向を見ています。

聴くだけで何もしないと「聴いてくれなかった」という評価になってしまいます。

ご自身のメンバーの話を、相手目線で聴いた上で、その後のアクションについても共有できていますか?

思い込みその二:悩みがあれば、向こうから相談してくれる

社会人だから、困ったことや悩みがあれば、向こうから相談してくるだろう。

だからこそ、「ちょっといいですか?」と言われたら、いつもしっかり時間を作って話を聞いていた。

それなのに、ある日突然何の予兆もなく退職願を出されてしまう。

そういったケースも多いようですが、向こうから相談してくるのを待つスタイルだけだと、「聴いてもらってない」と感じるメンバーの方も多いようです。

ましてや、本当の悩みこそ積極的に相談しにくいということを、マネジメントをする立場になると忘れてしまいがちです。

相談してもらいやすいマネジメントをする上で、「聴くタイミング」を設計することはかなり重要事項です。

定期的なメンバーとのキャリア面談を設定したり、少し難しい仕事を任せている時こそこまめに聴く場面を作るなど、工夫されているマネージャーさんは多くいらっしゃいます。

ご自身のメンバーの悩みを聴くタイミング、しっかり設計できていますか?

思い込みその三:仕事での課題を解決してあげれば、不満は解消される

できるマネージャーさんであるほど、課題の発見は得意で、その解決に向けての助言も素晴らしいものです。

「そんなマネージャーについていきたい!」

ということで昔は背中でメンバーを引っ張っていくことができたのですが、最近はどうやらそれだけでは難しいという話もお聞きします。

仕事の悩みを解決するための助言のさらに奥のほう「何のために働いているのか?」にも焦点を当てて、場合によっては定期的に承認してあげるべきメンバーも、ここ最近かなり増えてきているようです。

何のために働いているのか?に焦点をあてると、メンバーの生き方そのものにも興味関心を持つ必要が出てきます。

時には、仕事以外のこともしっかり聴いてあげた上で、自己実現のために「働く意味づけ」をしてあげる必要も出てきます。

ここまでの聴き方ができるマネージャーは少ないかもしれませんが、そこまでしないと能動的に働けないメンバーが増えてきているというのも事実で、多様な働き方や多様な価値観がある時代だからこそのマネジメントなのかもしれません。

ご自身のメンバーが、「本当にかなえたいこと」に、関心を持っていますか?

今回は、「聴くを妨げる三つの思い込み」についてお伝えいたしました。

あくまで、退職前カウンセリングの現場を見て感じたことですので、決してマネージャーさんを責める内容ではなく、むしろ応援してあげたい気持ちの方が強いです。

もし、ちゃんと「聴く」ことができるマネジメント体制を整えたいと思っている方がいらっしゃいましたら、お気軽にドリームフェイスへご相談ください。

この記事を書いた人

村上陽祐